映画、誰と見ましょう？
映画の記憶というのは、作品そのものだけではなく、その周辺の状況も合わせて記憶されていることが多いものです。
どこで見たとか、いつ見たとか、どういう気持ちの時に見たとか、もちろん誰と見たかも重要な要素です。なんか、このもろもろのものが合わさって映画の記憶というのが成り立っているような気がします。
だからこそ、映画というものは、長く記憶にとどめられるのではないでしょうか。

ということで、誰と映画を見ましょうか。
やはり、恋人がいる人は、恋人と見るのがいいでしょうね。デートの王道といえば"映画"ですよね。それなりの時間を過ごせるわけだし、そのあとに食事にいっても映画の話題で盛り上がること必至ですもんね。

でもね、この組み合わせって、けっこう映画の好みの違いが表面化しやすい。見たくない映画を相手に合わせて見なければならないはめになったりして。
自分一人では見ないであろうカテゴリーの映画を渋々見て、意外と面白かったというケースもあるので、それはそれでメリットがある場合もあるのだが。

しかし、最近のウォッチングの結果、なんとなく女性の好みに男性が引っ張られているというケースが多いように思うのだが、如何だろうか。
なにか、そういう組み合わせのカップルが多い場合、大劇場では面積が広い分そうでもないのだが、単館系の１００席くらいの劇場だと、如実に客席の雰囲気に緊張感がなくなってちょっとイヤですね。

最近では、アメリがそういう感じでした。昨年の１２月にテアトル梅田での公開直後に見たときは、みんな"アメリ"を見たい、待っていた、という感じで非常に前向きな雰囲気でよかったが、２月に２回目を見に行ったときは、ほとんどカップル。しかも男の子は女の子に連れてこられたという感じの組み合わせが多く、なんとなくゆるんだ雰囲気になっていて、あららと思いました。
まぁ、映画がヒットすると言うことはそういうことでもあるのでしょうが。

映画の好みが近い、気心の知れた友人というのもいい選択だと思います。
しかし、この場合、映画を見に行く時間を合わせようと思うと意外と大変。特に会社帰りだとなかなか時間があわせづらい。
そういうときは、結構ひとりがお勧めです。あまり一人で映画を見た習慣がない人は、最初は抵抗があるのかもしれません。「ひとりで映画なんて、淋しいなぁと思われるんじゃないだろうか」とか。でも、あなたが思うほど周りはあなたのことを気にしてないですから、大丈夫。
見る映画も、見る時間も、自分で決めればいんですから。

しかも、映画にだけ集中できるというメリットもあります。相手の反応（つまらなくて寝てるんじゃないだろうか、とか）を気にしすぎる人にもお勧めです。