常に"奇才"と形容のつくテリー・ギリアム監督作品です。
グリム兄弟が怪異に対して大活躍するわけですが、この兄弟の印象は、なんとなく漠然と抱いていたグリム兄弟に対するものと大いに異なります。物静かでまじめな兄弟という感じがしてませんでしたか？ でも"ブラザーズ・グリム"を名乗ると、むちゃくちゃアクションチックになってます。
村人の子供が行方不明になる事件を調べるためにやってきたのが、ウィルとジェイコブの"ブラザーズ・グリム"コンビなんです。
赤頭巾ちゃんやら、ヘンデルとグレーテルやらが行方不明になってしまいます。グリムの童話の主人公たちがグリム兄弟とともに出てくるという摩訶不思議。
その少女たちが行方不明になった怪異の森に兄弟は分け入るのだが、森では恐るべき出来事に遭遇する・・・。
（観てから読んでね→）
でも、なんか怪異の現象が起こっていることは、そりゃ画面を見ていれば分かるのだけれど、それが何の目的で、どういう理由で起こっているのかはよく分かりません。
なんか繋がりが理解できない・・・と書くと、グリム童話の基本的な素養が不足していることが顕わになってしまいますが。
だいたい、少女の行方不明ということだったけど、最後の一人は少女じゃなくてもいいんですかね。
鏡の女王にはモニカ・ベルッチなんですが、彼女の"至宝"と言われる魅力も良く解さない人間なものですから。すみませんね。
（←ここまで）
虫系がぞわぞわと出てくる映画が苦手な人は、ちょっと辛いと思います。
梅田ピカデリー４にて
−２００５米／１１７分−
シアターＦ．通信