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チェ・ジウがチョ・ハンソンに抱きかかえられている写真、そしてこのタイトルから文芸大作かと思っていたら、軽めのコメディのような始まりのこの映画。
なんか違和感あるなあという感じなのだけど、この軽めに始まって段々と涙が・・・という展開は、韓国映画らしいといえば、あまりにもらしいです。
でも、このキャスティングについてはどうなんでしょうか。
主演の二人の友人役も微妙な感じなら、主演男優のチョ・ハンソンからして女がすべてなびく男という設定にかなりな無理があるような・・・。
でも気を取り直して。（観てから読んで→）
と思っても、なんか話の流れはバカにするなって感じが先に経つし、ゲーム会社の彼ら二人は誰かに似ている感じがするんだけど誰に似てるんだろうと必死に考えていたりで、話に入り込めません。
そして、死に向かうヒロイン。挿入歌が流れて、最後はしんみり・・・というフォーマット。
役者の魅力も薄く、ストーリーはありきたりな展開となっては、退屈さが増すばかり。
定型を描くことによる通俗さに浸る楽しみもありません。
だいたいが、それぞれが惹かれあう過程がどうもよく分からない。しかも、プレイボーイにしては、そんなキス・・・。ドライブインシアターでのシーンには、こっちが恥ずかしくなります。
ヒロインはひんぱんに、というかかなり自由に病院を抜け出してるけど、そんな難病でそれはありなのかとか・・・観ている方にそんな余計な事を考えさせないでほしいんですけど。
玉石混合の韓国映画の中で、限りなく石に近いという印象です。
（←ここまで）
監督は、これが初作品のキム・ソンジュンという人。シリアス一辺倒で一大悲劇を描いて欲しかった。それを臆面もなくやったのが、「冬のソナタ」の勝利だったのに、この「連理の枝」は中途半端すぎます。
映画の中の連理の枝の木は、韓国映画ロケ地めぐりの旅の日程の中に加えられそうですけど。
ジョリー岡山東宝にて
−２００６韓／ 分−
シアターＦ．通信