アメリカのブッシュ大統領が暗殺されるという架空ドキュメンタリー映画なんです。予告編を観ただけで、強烈に観たくなってしまうようなアイデアです。演説のために訪れたシカゴで、凶弾に倒れ、そしてその背景は・・・という内容に興味を惹かれます。
シカゴに降り立った大統領。専用車での移動。沿道を埋めるのは、恐ろしく殺気立った群集。そして運命の時間−というように、話はドキュメンタリーかと錯覚させるかのように進みます。
（観てから読んで→）
この架空ドキュメンタリーというアイデアは、とても刺激的だけど、それがドキュメンタリー仕立てであればあるほど、それが嘘だと強く感じてしまうのは自分だけ？ なんだか、まじめにドキュメンタリーにしてしまったところが、やりすぎの感じをうけてします。
だって、ラストも、この映画に出るためにＦＢＩを辞職しただの言われても、懲りすぎじゃないの？ しかも、関係者のインタビュー主体の作りでは、眠気も催そうというもの。
もしもブッシュ大統領が暗殺されたら、というIFものだと思っていたら、なぜ大統領は暗殺されたのかというWHYものだったんですね。
（←ここまで）
シネマ・クレール石関にて
−２００６英／９３分（PG-12）−
シアターＦ．通信