釣りバカ日誌18 ハマちゃんスーさん瀬戸の約束 << 2007レビュー >> シッコ
くもりのない爽やかな夏晴れのような映画です。
小学生３人、中学生３人とが一緒に学ぶ、最近ハヤリの中高一貫校ならぬ、小中一貫校というような風情の田舎の学校に、東京からの転校生がやってくるところから話は始まるわけです。
夏帆演じるそよちゃんと、この転校生である大沢くんとの清々しい恋を、夏の海辺だとか、お祭りだとかの描写を絡めて描いていきます。
一点の曇りもないというか、一箇所のひっかかりもないというこの映画は、汚れちまった精神の人には、きっと真夏の太陽みたいにまぶしすぎることでしょう。
いや、引っかかりそうなところは、ちょっとはあった。あのそよちゃんの父親と大沢くんのお母さんのところ・・・。これは夏の空がにわかに曇っていくのかと思っていたけれど、意外とあっさりとかわされてしまいます。
こういう時代ってあったのかなあ・・・と遠い目になってしまいましたが、いやいや、こういう清らかな時代は自分にはなかったと思います。
しかし、それにしても、そよちゃんは楚々とした感じでありながら、物をねだったり、お祝いの代わりにキスをあげたりしてはいけません。
シネマ・クレール丸の内２にて
−２００７アスミック・エース ／１２１分−
シアターＦ．通信