| ストーリー | キャスト | 感動感銘度 | 衝撃度 | 印象度 | 総合 |
| ３．５ | ３．５ | ３．０ | ２．５ | ３．０ | ６２ |
※各項目は5点満点、総合は100点満点
16世紀のイングランドを舞台にした、ケイト・ブランシェット主演のコスチューム・ドラマです。その衣装と舞台美術が、まず目を引きます。
国を率いる女王を演じたケイトの迫力もすごい。惜しくも、アカデミー賞主演女優賞は逃しましたけどね。
エリザベスの結婚を巡る鞘当てやら、彼女の暗殺計画やら、スペインとの戦いやらが描かれ、とても2時間弱のドラマとは思えません。エリザベスと一緒に長い旅に出ているような気持ちになります。
プロテスタントの女王として、カトリック国やカトリック勢力から狙われるエリザベス。なんだか、このプロテスタントとカトリックという反目の関係も、非キリスト圏の人間にはリアルには良く分からないですが、ひたひたと忍び寄るスペインの影。最強の艦隊を持つスペインが、イングランドを狙っているという緊張感のなか、ドラマは進んでいきます。
そして、新世界アメリカから帰ってきた船乗りのローリー。退屈な王室がらみの見合い相手に飽き足らなかったエリザベスは、この率直なローリーに惹かれて行く。ローリーは、クライブ・オーウェンが魅力的に演じています。
（観てから読んで→）
スペインとの戦いでも、エリザベスが先頭に立って鼓舞するあたりは、すごい威厳です。個人的な思いを克服してのこの場面は、見所です。
スペイン艦隊との戦いは、イギリスではとても有名なんでしょうね。時ならぬ嵐で全滅というのは、日本での元寇のような感じで似てますね。
（←ここまで）
TOHOシネマズ岡南スクリーン４にて
−２００７イギリス・フランス／１１４分−
シアターＦ．通信