アバター << 2010レビュー >> キャピタリズム マネーは踊る
| ストーリー | キャスト | 感動感銘度 | 衝撃度 | 印象度 | 総合 |
| ２．５ | ３．０ | ３．０ | ３．０ | ３．０ | ５８ |
※各項目は5点満点、総合は100点満点
今度は人間のおじいさんが主役のピクサーアニメ。
妻を失ってのち、妻との思い出の家の周りは再開発されて、絵本の「ちいさいおうち」状態になりかけたときに、カールじいさんは空に飛んでいくんです。家に無数の風船をくくりつけて、妻といつか行こうと語り合った南米の伝説の滝の地へと。
まあしかし、そこでじいさんだけ飛んでいってしまっては、それだけの話で終わってしまうので、じいさんと対比させる、ちょっとだけうっとおしい子供を持ってきて、旅のお供にすえます。
そして、かつて少年の頃に妻と一緒にあこがれた冒険家を出してきて、ドラマを生じさせますが、なんだか話の展開の座りが悪い。そんなに話の広がりをもてる設定とキャラクターではないと思えます。
原題はシンプルに「UP」。
主人公のじいさんの名前がカール・フレドリクセンだから、カールじいさん、そして魔法のじゅうたんのように、（風船をつけてだけど）家が空を飛んでいるから、「カールじいさんの空飛ぶ家」となったのでしょう。
だったら、この少年にも"カールさん"と言わせたらよかったんじゃないのかなあ。やたらと"フレドリクセンさん"という長ったらしい名前を連呼するから、カールじいさんていったい誰と思いたくもなります。
タイトルを「フレドリクセンじいさんの空飛ぶ家」とするとかね。
宮崎駿は、「実はボクは、『追憶のシーン』だけで満足してしまいました。」と言っていますが、激しく同意します。（結構辛らつなこと言いますね、監督）
冒頭での、妻との出会いから死別まで、短い間に綴られる物語だけで、この映画はいいんじゃないだろうかと思えてしまいます。
TOHOシネマズ岡南スクリーン４にて
−２００９アメリカ／１０３分−
シアターＦ．通信
アバター << 2010レビュー >> キャピタリズム マネーは踊る