トイ・ストーリー3 << 2010レビュー >> ロストクライム 閃光
| ストーリー | キャスト | 感動感銘度 | 衝撃度 | 印象度 | 総合 |
| − | − | − | − | − | − |
※各項目は5点満点、総合は100点満点
クリストファー・ノーラン監督の最新作は、ディカプリオとケン・ワタナベとをキャスティングした、夢を巡る物語です。
冒頭で、この映画の中での夢の扱いに関するルールのようなものが示されますので、気が抜けません。
なのに、この映画ときたら、最初から日本語が出てくるので、一瞬、「これって日本語吹替？？」なんて思って、「うっかりしてたあ」と思ったものだから、ちょっと面食らってしまって、夢ルールについていけなくなりそうでした。
日本人役が日本語をしゃべっているだけなので、別に日本語吹替えではありません。注意が必要です。
他人の夢の中に入り込んで、そのアイデアを盗むということを生業としている男にディカプリオ、そしてその男に仕事を依頼する日本人が渡辺謙、そしてアシスタントにマリオン・コティヤールというキャスティングです。
夢から覚醒させるためのキーとなる曲が、エディット・ピアフの歌なので、ピアフを演じたマリオン・コティヤールをキャスティングして、これは洒落ているなあと思っていたら、さらにこの曲には、ノーランは仕掛けをしているようですね。
設定は独創的で、最初のところの夢の映像も凄いと思うけど、夢の中での攻防戦がドンパチのアクションに終始してしまうところが、なんだかもったいないなあと思ってしまいます。筒井康隆の「パプリカ」なんかのような夢の設定に慣れ親しんだものとしては、もっと別の角度からの夢へのアプローチがあってもよかったと思います。
欧米と、辺境たる日本との夢に対する意識の差でしょうかね。
（8月25日、「パプリカ」のアニメ作品監督の今敏さんが亡くなりました。ご冥福をお祈りします）
日本人ビジネスマンが絡んでの、産業スパイの話というのも、なんとなく一時代まえの映画のような気もしなくありません。
ディカプリオは、まるで「シャッター・アイランド」の続編かと思ってしまうかのような役柄です。
TOHOシネマズ岡南スクリーン３にて
−２０１０アメリカ／１５０分−
シアターＦ．通信
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